2015年 03月 31日
地道にKAIZEN ~Yさん邸オーディオ編 その1~
まずは、シアター側のB&WのCM9をoppo BDP-105JPでを鳴らすハイレゾ。
oppoの操作画面を見る必要もあり、スクリーンは降ろしたまま。
映像ソフトではなかなか良好に感じたのですが、こちらはどうも芳しくありません。
きっとoppoが役不足なんだろうなあ、などと考えながら聴いていました。
実は元々、今までこちら側では妙に低域が膨らんで、オーディオがいい感じに聴こえたことがないのです。
同じ石井式なのにおかしいなあ(石井式は日本海溝を無くす低域ブーストが特徴の一つではありますが)、と予てから不思議に感じていました。
そのためYさんは試行錯誤して、SPがノーチラス801→802D→CM9と変遷しています。
ただ、これはスクリーンのあるシアター側だけに生じる問題で、対面のオーディオサイトではそんな印象はありませんでした。
続いて、サイドを変えて、オーディオサイト。こちらに現在名機ノーチラス801が鎮座しています。
送り出しは、marantzのSACD/DVDプレーヤーDV-12S2(Neb tune)。

プリアンプはCLASSEのCP-800。

パワーアンプは同じくCLASSEのCA-2200を2台。
ステレオパワーですが、それぞれ801の高域・低域に接続する2台使用となっています。

ジェフベックのSACDマルチ、これはリアchに独立音源が入っていて大きく主張、まるでステージの中にいるかのよう。
マイルスデイビスのSACDマルチ、こちらはリアは残響音のみの慎ましい鳴り方で、自然な音場を演出しています。
全く性格の違う2枚のSACDマルチを楽しむことが出来ました。
と、ここであるものを取り出したYさん。それをプロジェクター投射口にあてがうと・・・
驚きました!音に張りと艶が出て、ぐぐっと立体的になるではないですか。

実は、個人的に考えていたYさん邸の問題の原因は、プロジェクターの投射口。
この開口部の存在が、隣の機材およびソフト収納室の空間を共鳴させているのではなかろうか?
いわゆるヘルムホルツ共鳴器の原理です。

その説が当たっているかどうかは分かりませんが、ここまで音が変わるとは驚きでした。
無垢材で作ってあり、かなり重い板に仕上がっているそうです。
とても気持ちよく、立体的な良い音で鳴っています。一言で表すなら、しなやかな中低域、でしょうか。
この日は未確認ですが、この蓋によってシアターサイトの音も随分変わったのだそうです。
残念ながらすでに802Dは手放してしまったそうで、ちょっと早まったかな~、と悔しがるYさんでした。