2015年 03月 29日
LED光源DLPプロジェクターOPTOMA HD90視聴 at Yさん邸
丁度、昨日から新型プロジェクターのデモ機が来てるんだけど、見る? とのことで、ついでに見せてもらいました。
昨年12月に発売された、台湾OPTOMA社のHD90というプロジェクターです。
4Kに市場の中心がほぼ移行してしまった現状で、フルHDのDLPという規格の是非はあるのか?というところですが、Yさんがこのプロジェクターに興味を持った主たる理由は、短い焦点距離。
VPL-VW95ESでもクオリア004でも焦点距離の関係でおそらく170インチ程度までしか映像が映せなかったYさん邸でしたが、折角の180インチのスクリーンに、ようやく隅々まで映像を映せる!というのが試聴の動機のようです。
私は本機の存在を全然知らなかったのですが、光源に「R」「G」「B」と独立した3色のLEDを採用し、カラーホイールを廃した次世代型とも言える単板式DLPプロジェクター、ということで実は結構な注目機のようです。
メリットその①
HD90では、カラーホイールの代わりに、光源となるRGBのLEDを順次点灯する。LEDは高速点滅に適した光源で、本機ではカラーホイールに換算すると24倍速を実現している。これにより、単板式DLPプロジェクターの宿命とも言えるカラーブレーキングの低減や、発色のさらなる向上が期待できる。
メリットその②
LED光源は一般的に長寿命で、本機のスペックとしては実に2万時間!が謳われている。毎日欠かさず5時間運転しても、10年以上使用できる計算で、実質光源の交換は不要になる。
久しぶりにYさんのオーディオルームに入ると、少々スクリーンの設置位置が変わっています。
梁の前面から下面へ移動させることで、スクリーンが床ギリギリまで下がり、SPの足元さえも見えなくなりました。
また、位置が壁側に下がる分、投射距離も稼げます。
最初に流れていたのは、レッド・ツェッペリンのCelebration Day / 祭典の日のブルーレイでしたが、スクリーンの位置が下がったことと、スクリーンの隅々まで映像が存在する効果は、一目瞭然でした。
そして、実際の映像は、驚くほどに色鮮やか。Yさん邸のスクリーンは、OS製のサウンドマットなのですが、サウンドスクリーンのマイナスが全然感じられません。さらに、フルHDの筈なのに解像度も以前より明らかに上がっています。技術的な裏付けはよく分かりませんが、本機は工夫により3K程度の解像度を演出しているのだそうです。
3Dにすると、DLPらしくちらつきのほとんどない3D映像が堪能できました。自身が所有する「3D最強機」三菱LVP-HC7800Dと比較しても、動画の滑らかさは一枚上手と感じました。
一方で、暗い場面になるとちょっと絵に元気がなくなり、スクリーンのゲインが1.0程度だと3Dは割を食うという印象です。やはり3Dではスクリーンのゲインはプロジェクターと同等に重要であると感じました。ただ、2Dでは1200ルーメンというスペックが信じられないほど明るい映像を見せてくれます。
また、使用しているDLPチップは依然としてDarkChip3なので、若干黒浮きは目立ちます。ただ、明所コントラストは非常に高いので、映画はほとんど見ることがなく視聴するのは音楽ものばかりというYさん邸では、正にベストマッチのプロジェクターと感じました。
その後、やはりこのまま終わるはずなく、音楽タイムへ移行することに・・・