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オーディオルーム建築日誌 その18 空調について

天井高が4m超ということで、暑さ寒さ対策、いわゆる空調をどうするかということは懸案でした。


石井先生からは、石井式オーディオルームは冬暖かく、夏涼しいから神経質になることないよ、と言われていました。分厚いグラスウールの断熱効果と、基礎コンクリートに直接板張りする相乗効果だとか。足元はコンクリート直貼りだと凄く冷えそうに思いましたが、実は地面は冬でも結構暖かいのだそうです(だから地下室は暖かいのだとか)。


床暖房も、Yさん邸が設置していたこともあり、採用を検討しました。天井の高い空間では理想の暖房装置です。マイナス点は、スイッチを入れてから暖まるまでかなり時間がかかること、万が一壊れたらおそらく修理不可能なこと(重量機器満載空間ですから)、それなりにコストがかかること(温水式は初期コストが高く、熱線式はランニングコストが高い)などです。最後まで悩んだのですが、決定打は先に設置したYさんがほとんど使わないと言っていたこと(爆)。これで採用は止めました。


結果的につけたのは、エアコン2台と24時間換気扇。


空調設備の設置が音漏れに繋がらないような建築上の配慮は石井先生に行っていただき(詳細は把握してません)、結果として狙い通り防音についてはきちんと機能!(していると思う)。


また、窓が無く気密性も極めて高いため、24時間換気装置が入り口ドア上方に設置されました。換気の駆動音は“強”では気になるが、“弱”では問題になりません。音楽を通常ボリュームで鳴らしている場合は“強”でもほとんど関係ないですが。


建築士さんからは密閉空間だから、換気をしてね!無いとは思うけどくれぐれも酸欠に注意してね!とのお言葉を頂きましたが、科学的に検証してみると我がオーディオルーム142立方メートルの容量で、致死的ゾーン(21→10%)まで酸素が消費されるには、成人1人の場合概算で約49日を要しますので、それまでには何とか救出されるでしょう(笑)。


結果、外気温が0度~10度前後で室温は暖房なしで安定して12度程度。暖房を入れると数分で必要十分な暖がとれます。一度暖まると、スイッチを切ってもある程度保温が効くのは高断熱の効果。懸念された床の冷たさも特に感じません。めでたしめでたしです。





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2013年10月5日時点。床板とサランネットが貼られていきます。




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同10月26日時点。足場は撤去され、壁の突板も仕上がりました。
by jiro307 | 2014-01-30 21:37 | オーディオルーム建築 | Comments(0)

オーディオルーム建築日誌 その17 防音ドア

防音ドアは、当初2枚で考えていましたが、石井先生の 1枚で十分ですよ との言葉と、前室のドアを防音仕様にすることで二重ドアとして機能するかな?と考え、1枚としました。


次は、ヤマハにするか、ダイケンにするかでしたが、多少横寸法がヤマハの方が広かった(数cmですが)ので機器の搬入・搬出に有利だろうということと、EMC設計の鈴木さんが防音パッキンの仕組みがヤマハのほうが良いと教えてくれたのでヤマハとなりました。鋼鉄製でもありませんし、まあ標準的な防音ドアです。


前室のドアは、建築士さんお手製の防音仕様ドアでしたが、結果として室内に対しては期待通りの防音性能を得ることができました。それなりの音量(90db前後)にして検証すると、オーディオルームの防音ドアだけでは前室内でズンズンと音が聴こえますが、前室のドアを閉めると廊下にはわずかな音漏れしかありません。これで家族(両親)への防音対策はOKとなりました。


一方、屋外に出て音を確かめてみると、それなりに重低音は漏れています。この戸外への音漏れ感は、tukachanさんとこで検証した時と大体同じくらいかなという印象です。少々残念ではありますが、概ね想定内。まあ隣家とは10mほど離れてますから深夜さえ気を付ければ何とか大丈夫かな、というところです。完全防音を狙うには、もう一重防音壁あるいは緩衝空間を作る必要があるのでしょうね、防音は本当に難しいです。




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2013年9月6日時点。その防音ドアが入りました。
by jiro307 | 2014-01-22 18:10 | オーディオルーム建築 | Comments(4)

オーディオルーム建築日誌 その16 内装決め

工事が進み、内装色を決める段階がやってきました。
今回専用室を作るに当たり、全暗状態に出来る、ということが一つの目的でした。
ゆえに基本的に、ブラックルームとまでは言わないまでも、ダークなカラーでまとめたい。

床に花梨の無垢を奢ったわけですが、それを壁や天井にも、となるととんでもなくコストがかかるということで、壁はローズウッドのツキ板、天井はボードを暗く塗るだけ、ということにしました。

後は吸音部のサランネットのカラーです。ここでどんな色を選ぶかで部屋のイメージが決まります。
建築士さんがイメージパースを作ってくれました。こういうのがあると、とても助かります。



白に近い色。
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濃淡のコントラストが意外と面白い。多くの石井式のパターンと逆ですね。



壁と近い茶色。
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最も違和感のない組合わせです。



JBLのサランネットとも共通項を持つ、本命の紺色。
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やっぱり、これでしょ!ということで、内装色が決まりました。


反対側。
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こんな感じになります。
by jiro307 | 2014-01-18 20:56 | オーディオルーム建築 | Comments(3)

オーディオルーム建築日誌 その15 電源対策

Kin-yaさんから、防音と電源は最初にやっとかないと後では難しいよ!と教えてもらっていたこともあり、対策を模索していました。情報集めしていく最中で、愛知県のEMC設計というところに相談する機会を得ました。主としてシアター系で実績があるようですが、オーディオ用に施行してもらった人を含め、ミクシーを通じて色々情報収集すると、皆さん大絶賛でした。


初の打ち合わせの席で、色々説明を聞き、納得してお願いすることに致しました。何より代表の鈴木さんがとてもバイタリティ溢れる人で、この人に任せてみたいという気持ちになったこともあります。用いる線材やノイズ対策には、色々独自のノウハウがあるようです。


というわけで、生活用電源と完全に分離した、専用の分電盤を設置することになりました。また、その効果を比較検証できるように、以前tukachanさんからお土産に頂いたアメリカン電気のクライオ済みコンセントを活用して一般用電源も設置することにしました。


ついでにスクリーンのことを相談すると、丁度来月からスチュワートが値上げをするので絶好のタイミングとのこと。レーザーを用いたmm単位の完璧な設置をします、との力強い言葉で、その場でスチュワートの張り込み式をお願いすることになりました。





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2013年8月1日時点。2層目のグラスウールのための胴縁と間柱が打ち込まれていきます。
by jiro307 | 2014-01-13 16:59 | オーディオルーム建築 | Comments(4)

オーディオルーム建築日誌 その14 スクリーン選定

オーディオとシアターを完全分離する、という方針のもとにその後のスクリーン選定を進めていきました。


もう一つ気になっていたことは、16:9のアスペクトにシネスコ投射すると、上下の黒帯が太くて折角の映画がぐっと小さく感じてしまうこと。さらにはその部分の黒浮がどうしても気になってしまうことの二点がありました。解決策として、16:9ワイドとシネスコのスクリーン2枚使いを検討していました。一枚を壁に張り込み設置とし、その前に電動でもう一枚降ろす。あるいは、2枚とも電動で降ろす。この場合は、梁が2本必要になります。


机上の妄想と並行して、機会をみつけてスクリーンの視察へも積極的に赴きました。後にYさんも導入したイーストンのサウンドスクリーンは、開発に石井先生がかかわっていることが判明(!)したこともあり、大阪のイーストン本社まで行って見せてもらいました。岡山のAC2というショップでフランスのスクリーンリサーチのサウンドスクリーンも視聴出来ました。実はスクリーンリサーチも、サウンド幕面はイーストンの織物構造を参考に作ったのだそうです(石井先生、凄い人だ・・・)。ちなみにリファレンスたるスチュワートのサウンドスクリーンは、幸いKin-yaさんのところで体験済み。クオリティは素晴らしいのですが、びっくりするほど高価です。非サウンドの幕面は、アバックでキクチやOS、スチュワートをそれぞれ数種類、最新プロジェクターとの相性を見ることができました。


さて、今まで使用していたシアターハウスの電動100インチは、昇降時の静粛性と画質そのものは悪くないものの、生地が薄いことが災いし、最初から巻じわ、V字しわ、両端のカールと3重苦を抱えています。
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画面が平行移動するたびにそのうねりが良く分かってしまい、とても残念な気持ちになっていました。実は、あのスチュワートでさえ、よく観察すると巻じわがついていて、全白のシーンではそれが分かってしまうのです(アバックでの話)。やっぱり理想は張り込み式なんだなあとつくづく思ったのでした。


さらに、前述のAC2でプロジェクターのイベントに参加した際に、メーカーが持ち込んだ綺麗な張り込み式のスチュワートが実に20年物と知って大変驚きました。その時評論家の堀切さんに、良い張り込みスクリーンは一生ものなんだよ!と言っていただいたこともあり、ギリギリまで粘った挙句、張り込みスクリーン1本で行くことを決意し、スクリーン用の梁の設置は止めたのでした。





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2013年7月20日時点。
上から、廊下代わりの前室から見た入り口。
次に、床に転がる止めたはずの梁が2本。これは別目的のものです。
油断している間に外層のグラスウールは貼り終わり、その上にコンパネが貼られています。
by jiro307 | 2014-01-10 01:15 | オーディオルーム建築 | Comments(8)

オーディオルーム建築日誌 その13 レイアウト決定

約1ヶ月も間があいちゃいましたが、再開します (^^ゞ 


オーディオとシアターをやる上で、スクリーンはなかなか悩みの種です。AとVの両立はなかなか難しいところがあって、欲張れば欲張るほどに、あっちを立てればこっちが立たず。どちらかが一定の妥協を余儀なくされるのが現実のようです。しかし、今回は折角の専用室、何とか高いレベルでの両立を目指したい。スクリーンとスピーカーの配置は、最初にある程度詰めておかないと後から大がかりな変更を行うことが難しくなるので、考えに考えました。


一般的には、サウンドスクリーンを用いることでかなりのレベルで両立が可能とされていますが、サウンドスクリーンは非サウンドと比較するとどうしても画質が一枚落ちること、さらには相当に高価になるという問題があります。また、石井式で天井が高くなった分、スクリーンを天井に設置して昇降させることは現実的ではありません(張り込みスクリーンをウインチで昇降させている強者も存在するようではありますが)。Yさん邸のように、2.6~2.8m程度の高さにスクリーン設置用の梁を作る必要があります。しかし、設置した梁の前にはスピーカーを出せなくなるのでセッティングの自由度が下がってしまいます。余裕を持って梁を前に出すと、今度はプロジェクターの投射距離が短くなって画像サイズが小さくなってしまいます。梁そのものが前後に自由にスライド出来れば理想的ですが、さすがにそれはちょっと無理、と大工さんに断られました(笑)。


さて、日東紡のラボを訪問した際に、一般宅のオーディオルーム施行写真で、オーディオ面とシアター面を180度反転で分離したものがいくつか飾ってあり、それを見た瞬間にこれこそ理想的! これええなあ~、と思っていたのでした。





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2013年6月27日時点。下半分にグラスウールが張り込まれました。筋違も入っています。
by jiro307 | 2014-01-07 22:48 | オーディオルーム建築 | Comments(2)

新年あけましておめでとうございます

2013年は、内向きにエネルギーを蓄えた、公私ともに実りの多い1年でした。

さて、我がオーディオルームは、多くの方のご尽力により、去る12月11日に無事完成致しました。
建築日記の更新が大分滞っていますが、こちらもネジを巻いて行きたいと思います。

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2014年も皆さん宜しくお願いいたします。
by jiro307 | 2014-01-01 01:07 | オーディオルーム建築 | Comments(12)

8歳になりました。


by jiro307
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