2014年 01月 10日
オーディオルーム建築日誌 その14 スクリーン選定
もう一つ気になっていたことは、16:9のアスペクトにシネスコ投射すると、上下の黒帯が太くて折角の映画がぐっと小さく感じてしまうこと。さらにはその部分の黒浮がどうしても気になってしまうことの二点がありました。解決策として、16:9ワイドとシネスコのスクリーン2枚使いを検討していました。一枚を壁に張り込み設置とし、その前に電動でもう一枚降ろす。あるいは、2枚とも電動で降ろす。この場合は、梁が2本必要になります。
机上の妄想と並行して、機会をみつけてスクリーンの視察へも積極的に赴きました。後にYさんも導入したイーストンのサウンドスクリーンは、開発に石井先生がかかわっていることが判明(!)したこともあり、大阪のイーストン本社まで行って見せてもらいました。岡山のAC2というショップでフランスのスクリーンリサーチのサウンドスクリーンも視聴出来ました。実はスクリーンリサーチも、サウンド幕面はイーストンの織物構造を参考に作ったのだそうです(石井先生、凄い人だ・・・)。ちなみにリファレンスたるスチュワートのサウンドスクリーンは、幸いKin-yaさんのところで体験済み。クオリティは素晴らしいのですが、びっくりするほど高価です。非サウンドの幕面は、アバックでキクチやOS、スチュワートをそれぞれ数種類、最新プロジェクターとの相性を見ることができました。
さて、今まで使用していたシアターハウスの電動100インチは、昇降時の静粛性と画質そのものは悪くないものの、生地が薄いことが災いし、最初から巻じわ、V字しわ、両端のカールと3重苦を抱えています。
さらに、前述のAC2でプロジェクターのイベントに参加した際に、メーカーが持ち込んだ綺麗な張り込み式のスチュワートが実に20年物と知って大変驚きました。その時評論家の堀切さんに、良い張り込みスクリーンは一生ものなんだよ!と言っていただいたこともあり、ギリギリまで粘った挙句、張り込みスクリーン1本で行くことを決意し、スクリーン用の梁の設置は止めたのでした。
上から、廊下代わりの前室から見た入り口。
次に、床に転がる止めたはずの梁が2本。これは別目的のものです。
油断している間に外層のグラスウールは貼り終わり、その上にコンパネが貼られています。
張り込みが設置できるなら、張り込みがベストですよね。あとはスピーカ一との兼ね合い。お手並み拝見です。
まあそれは、何を優先するかの問題なので、自分的には 〇 、後悔はありません(今のところ)。
石井式の部家での唯一のミスは部家の外側の断熱でした。 断熱部と石井式の吸音部とのしきりをあまりよく考えていなかったのです。
そのしきい、きっちりと板で遮蔽しなかったので外部の寒さがじわじわとジャージクロスのスリットから進入してくるんです。
例えば今は朝が-8度ですが日中でも-4度です。 さすがに部家は氷点下にはなりませんがエアコンは聞く1時間以上前から回す必要が有ります。
まあその代わり夏はあまり暑くならないのでエアコンを回す日は少ないです。
吸音用の二層のグラスウールが分厚い断熱材として機能しているようで、今朝は外気温が-2℃でも室内は15℃前後あるようでした。
うちは、外層と内層のグラスウールの間は完全にコンパネで分断されていますが、コキアさんのところは違う作り方だったということでしょうか。
夏も高断熱で涼しいことを期待しています。
で何かビニールみたいなので押さえ込んでますがそれ以上をしなかったのが寒さの原因です。
オーディオの事はほとんど書いてませんが暇つぶしにたまにプロ具を覗いてみてください。
で、お部屋ですが、なるほど確かにちょっと作り方が違いますね。
実は、Yさんも同じ時期に石井先生監修で作ったはずが、何故かちょっと壁の作り方が異なるのです。不思議です。
スピーカー、なんとG1をお使いなのですね。岡山にもビビッドを(自称?)日本一売っているオーディオ屋さんがあります。個人宅でどのように鳴るのか、興味津々です。
実は、石井式であることのほかに、コキアさんのオーディオルームといくつか共通点もあるようで、嬉しく思いました。近々ご紹介いたします。